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これからのビルダー経営は、どっちに舵を切るべきでしょうか?
単点多角化モデル VS スタジオ展開モデル
単一ビジネスモデル VS 多角化複合モデル
総合展事業モデル VS スタジオモデル
COVID-19の影響で全国の住宅会社経営者の皆様か多くお問い合わせをいただいております。その多くは資金調達や休業規定、給与規定などではなく、ポートフォリオに関する相談になっています。特に、今回は全国の総合展示場で集客が完全STOPになっている反面、無料相談会という予約、貸切による集客モデルがそこまで落ちなかったことも反映されているかもしれません。
経営者であれば、10年に1度のサイクルで「経済危機」はくる。という事実から逃げることはできません。ブラックマンデー、アジア通貨危機、リーマンショック、コロナショックと歴史は繰り返されます。その度に、危機を乗り越え、残存者利益を得て成長する会社と、危機に飲み込まれ倒産される会社に分かれてきました。
経済危機を乗り越えるための方法は、2つです。
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(1)現金保有
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どういう状況になっても潰れないための現預金。結局は「キャッシュ イズ キング」です。ゆえに、常日頃から利益率を高め、無駄な経費を削り、金融機関との関係を作り、稼ぐ力の高い組織構築を行うことが必要不可欠です。危機になってから騒いでいては到底遅いのです。
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(2)ポートフォリオ
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リスクマネジメントするためのポートフォリオが必要不可欠です。ビルダー経営におけるリスクマネジメントポートフォリオは大きく3つあります。
①事業
注文住宅、不動産、リフォームと多角化することでリスクを分散させる方法。例えばリーマンショックの際に、不動産(分譲建売)1本の会社で倒産した会社は多くありました。その一方でダメージの少なかった注文住宅、リフォーム事業者も多く存在しました。好景気は分譲で伸ばし、不景気は注文、リフォームで売上を確保する。そういう会社さんも多くあります。
②エリア
1つのエリア、1つの県でエリアシェアを高める戦略は、ランチェスター戦略としても生産性的で正しい反面、リスク受容性が低くなります。例えば、地震や大雨などの災害時に事業活動が数ヶ月とまることもこの日本においてはあり得ます。熊本地震などの際には、内部留保を吐き出す企業が多い一方で、他県で事業展開をしていたためにダメージを軽減できたビルダーもクライアント企業にはありました。今回のCOVID-19でも都心、郊外、地方といったエリアにより影響が大きく分かれました。エリア展開によるリスク分散も1つです。
③集客ルート
総合展示場、スタジオ来場、見学会、WEB、SNS、紹介カウンターなど集客ルートは複数あります。1つの媒体に依存することほど怖いものはありません。今回のCOVID-19では、総合展事業の集客が壊滅的にSTOPしました。一方で予約制見学会、相談会はまだ集客がありました。この影響は各社大きかったように思います。総合展示場、紹介カウンターなど他社の集客力に依存する怖さを痛感しました。ここでも、ポートフォリオを散らすこと、柱を2本以上持つことの大切さがあります。
・総合展示場に依存せず、スタジオ集客を確立したい
・見学会だけではなく、SNS集客を確立したい
・分譲のにではなく、注文住宅事業を強化したい
などなど、この機会に盤石な経営を目指すビルダー経営者の方は、ぜひお気軽にご相談ください。