1T3D(1テクノロジー3ドメイン)戦略
投稿日:2016年11月05日
1T3D戦略
(※1テクノロジー3ドメイン戦略)
100年以上続く会社には、景気の変動や市場の変化に対応し、経営者の変更に対応するチカラ強さがある。そして、そのチカラ強さを意図的に作ることが、経営者の仕事である。
景気変更を乗り越え、経営者を育成する会社には、1T3D戦略がある。
要するに1つの会社でターゲットの異なるビジネスを3つ保有することが経営において重要だということである。
1.リスク回避
どんなに優れたビジネスモデルにも寿命があり、景気の変動を受ける。そのリスクを支えるために、3つの事業ポートフォリオを組むことが必要である。できる限りシナジーを生み、支えあえるポートフォリオを組むことがなによりも重要である。
例えば、住宅業界でいえば、注文住宅、リフォーム、不動産という組み合わせ。あるいは、注文住宅、リフォームを組み合わせてエリアを2にする。
注文住宅は好景気モデルであり、リフォームは住宅ほど景気の影響を受けにくい。あるいは、一般消費者ではなく、地主、投資家を相手にする不動産もリスクを回避するポートフォリオになる。
エリアを変えるというは、まさに近年目の当たりにしてきたが、震災などのエリアの市場を大きく変えてしまう自体があったときに、例えば近隣の県に事業を拡大してたおかげで助かった。というケースもある。
いずれにせよ、3つのバランスをどれだけ追求して事業を構築できるか?で企業の安定性も寿命も変わる。さらに、成長への可能性、ミックスアップによるブランディングなどもあり、他社との優位性にもつながる。
2.経営者育成
複数の事業を有することで、経営出来る環境があるので複数の経営者を育成することができる。
経営者は経営経験でしか育成されない。だから、経営者を育てるためにまずはドメイン経営から力を付けていき、全体経営を出来るようにしていく効果がある。これにより、事業継承を乗り切る経営者育成ができる。
創業者の経営寿命を超えて、社会に価値ある会社を作ろうと思えば、経営育成は必須命題である。
潰れない会社を作る
成長する会社を作る
長く価値を生み続ける会社を作る
どの観点から見ても、1T3D戦略は経営者に取って忘れては行けない視点である。