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今日のテーマ
社員が育たず離職してしまう理由と対処法
企業の成長ステージでは、業種業界を問わず同じような課題が同じようなフェーズで発生します。
企業は、草創期→成長期→多角期→成熟期といったステージを歩むことになり、そのフェーズごとに起こる課題と解決策があります。
「新しいスタッフが入ってきたのに、育たずにすぐ辞めてしまう…」
こんな経験はありませんか?
実はこれ、どの会社でも起こり得る草創期における「社員が育たない症」なのです。
ビルダーでいえば、年間24棟以下(売上5億円以下)の企業が該当します。
下記が3点がこのフェーズにおける企業によくある特徴・課題です。
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【草創期に人が育たない3つの理由】
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1) 少人数の能力高い人材が集まった職人集団
少人数の能力高い人材が集まって属人的にシゴトをしている。売上の50%以上を経営者があげており、経営TOP依存症。この状態に新しいスタッフが入ると、同じ事は出来ずに必ず辞めていく状態が続きます。
2) 仕事のオペレーションが標準化されてない
営業や接客など、会社としてのやり方が明確ではない場合、新しく入ってきたスタッフも育ちません。また人それぞれやり方がことなり、標準化されていないため、入社して育つ確率は10人に1人です。
3)研修育成制度がない
そもそも初回アポから契約までの流れが標準化されていない場合、何を基準にしていいかわからないので練習しようもないですよね。教える人もおらず、教える時間もない。人は勝手に育つとおもっているが、あとから入社した人が育たない。
「最近は粘り強い人がいない…」 「頑張って成長しようとしてる人がいない…」
こんなことを思っているのであれば、今一度会社のやり方を見直してみてください。
「会社は、社長の鏡です。」その課題は、社長に責任があります。
それでは新しく入ってきた社員を育てるためにはどうすれば良いのか?
解決法は下記2点です。
1)会社のビジネスモデルを作る
初回アポから営業、契約までの流れをオペレーションとして組み、標準化しましょう。例えば、コンセプトブックや提案書のフォーマット等を作り、新しく入ってきたスタッフがより即戦力となるように、会社のルールややり方を決め、ファンデーションを作ることが大事です。基準がなければ、練習もできません。
※経営者を含め、数人でしか売上が作れないのであれば、それはビジネスモデルを確立しておりません。ビジネスモデルの構築には、ポジショニングとマーケティングが前提として不可欠です。
2)研修・育成制度を作る
標準化ができたら、研修制度でトレーニング人は初めて育ちます。
と同時に研修や指導を通じて「育てる人」を育てることが重要です。これにより、入社した人の戦力化が早まり、離職率を低下させることができます。
草創期は、「TOP依存症」「社員が育たない症」「職人集団症」
成長期は、「マネジメント不在症」「品質低下症」
多角化期には、「経営幹部不在症」「新規事業枯渇症」
などといった共通の課題があります。
これらは、商品の壁、オペレーションの壁、組織化の壁とも呼ばれます。
「社員が育たず辞めてしまう」
そんな経営課題においては、しっかりと会社のビジネスモデル作り、標準化、研修制度作りで人材を育て、草創期から成長期を目指していきましょう。