ビルダー経営者のための「組織設計図」の作り方

投稿日:2019年11月22日

 

組織設計図が、未来の収益を決める

 

全国450社以上の住宅会社様の経営コンサルティングをしていると、ビジネスモデル、組織モデルをどう作っていたか?で収益性、成長性が決まっていることが多々あります。経営者が優秀、スタッフが優秀、戦略が適切、優れた商品を持っている・・・以前に、どんな設計図を描いていたか?がとても重要です。では、高収益型ビルダーの組織設計図とはどのようなものでしょうか?

 

 

組織設計図の基準1

全社員1人当たり4棟

 

小さいうちは優秀な人材を集めることで高収益ビルダーを作ることが割と難しくありません。ところが、50-100棟を越えてくると、一般人材比率が増え、余剰人員が増えて生産性が落ちます。全社員で1人当たり3棟を切ると企業経営としてはアラームとなります。

※新卒1年は除く ※中途半年は除く

 

これはそもそもの営業1人当たり、施工管理1人当たり、1スタジオ当たりの設定値に大きく依存します。50棟までは優秀な少数精鋭で1人当たりの生産性を高く経営できますが、そこを越えるとビジネスモデルのスキームに依存します。優れた組織かどうか?その1つの基準はスタッフ1名当たり4棟、それを基準と考えています。

 

 

 

組織設計図の基準2
1スタジオ(モデル)当たり5人で25-30棟

 

経常利益率10%ビルダーの場合

・1スタジオ5人で25-30棟
・1設計営業当たり15棟
・1施工管理当たり25棟

 

経常利益率5%以下ビルダーの場合

・1スタジオ8人で25棟
・1営業当たり10棟
・1設計当たり10棟
・1施工管理当たり15棟

 

1拠点30棟に対して関与する人材が増えすぎるが故に、そのまま会社を拡大すると、企業の売り上げが増加すると同時に利益を落としていきます。逆に1拠点で10人以下で50棟ほどやっている少数精鋭工務店が大きく利益を残す事例は弊社クライアント企業様でも多くあります。但し、エリア展開をした際にこれは再現性がありません。

 

 

組織設計図の基準3
1設計営業IC当たり15棟

 

「100棟までは年間1億円以上の利益を残していたが、150-200棟まで拡大すると2000-3000万円しか残らない。」全国からいただくご相談でこういったケースはものすごく多くあります。

 

こういった会社の場合、過度な分業制により生産性を落としていく場合が多大にあります。1つの建築に対して、営業、設計、IC、実施設計、現場監督が関わるとコミュニケーションコストも増え、1件当たりのコスト(人件費)が増えます。

 

経常利益率10%ビルダーの場合(平均値)
設計営業15棟/人 実施設計40棟/人 施工管理25棟/人

 

要するに4.5人で30棟を回す組織モデルになっています。1人当たり6棟モデルです。これであれば、業績を150.200.250棟と成長させて、間接部門を抱えても1人当たり4棟を切ることはありません。

 

経常利益率5%以下ビルダーの場合(平均値)
営業8棟/人 設計12棟/人 IC12棟/人 実施設計20棟/人 施工管理15棟/人

 

これだと関与者が多い上に、分業してるにも関わらず1営業・設計・IC当たりの生産性が低下します。普通の住宅会社の場合、このモデルのため経常利益率が10%を越えることは難しくなります。設計営業ICが3人揃っても8棟しか着工に行けません。つまりは1設計営業IC当たり3棟を切ることになります。気づかないうちに会社の生産性が落ちる要因はここにあります。

 

 

 

組織設計図を作った上で

 

①入社後即戦力になる体制
②成長しない人材が定着しない制度

 

を構築して、人の成長を支援し、高収益性を担保することが必要です。高生産性ビルダー、高収益ビルダー、地域No1ビルダーを目指しませんか?まずは、お気軽に組織相談をご利用ください。

 

組織設計図の無料相談は、こちら

2019年11月22日 投稿|     

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