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先日、建材問屋の担当者様とのお話をする機会がありました。
その中で話題に上がるのは当然「値上げ」の話になります。
昨年起きたウッドショック以降、資材の高騰が続いています。
建材問屋は、メーカーと工務店の間を取り持ち、
メーカーから商品を仕入れて多少の利益や手間を上乗せして工務店に販売します。
全国回っていると、本当に商社のように発注された商品を販売するだけのところと、
工務店の現場監督のように「そこまでやるの?」と御用聞きに徹する企業があります。
今回お話をしたのは、後者の企業。
内容的にはこういった形です。
「最近どこのメーカーも毎週のように10%、20%平気で値上げの話してくんのよ。」
「『うちもこれまで頑張ってたんですが…』って。それはわかるよ、円安だししょうがない。」
「こっちもそのまま値上げして卸せないから、工務店には話しにいかないと行けないんだけど…」
「これが本当に参る…こっちは全く利益ないのに、どこの工務店もゴネるのよ。」
「この交渉の時間が本当にストレス!規模の大きいところは着工優先だから飲んでくれるけど、小さいところほど頑な。」
「特にベニヤ(合板)は値上がりヒドイし、物もないのに『先月と同じ金額で同量卸せ」は、もう売りたくなくなるよね。」
と、こんな話です。
規模の大きい工務店は、受注残があるためキャッシュフローの関係で、工事や商流が止まるのを一番恐れます。
そのため、資材高騰を前提として現在の販売価格を上げて、将来の利益を確保しています。
一方、規模の小さい工務店は、受注残などありません。
目の前の1棟の利益が優先のため、値上げを拒みます。
ここで、考えてみてください。
商品を卸しているのは、システムではなく人間です。
担当者に愛想をつかされてしまったらどうなるでしょう?
取引が中止となれば、新しい商流を開拓する必要があります。
規模の小さい工務店との新規取引。
建材問屋もリスクがあるため、高い単価で提示するでしょう。
すると、そもそも小さい工務店だからこそ、コスパが良かった!
そんなメリットさえ消えてしまいます。
ただでさえ小さな工務店は強みがわからず集客、契約が減っているにも関わらず、
このような交渉は自殺行為としか思えません。
値段交渉している目の前の問屋さんは人間ですよ。
向こうも申し訳なく交渉に来ています。
お互いの状況を俯瞰して正しい決断をなさってください。
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