経営者の仕事は「見えない損失」を無くすこと
投稿日:2015年05月26日
見えない損失を消すこと
経営者の仕事の1つに見えない損失を消すという仕事があると思います。
誰もが見える損失には敏感であるが、多くの会社は見える損失で成長を阻害している。
例えば、商品サービス。
誰もが高付加価値サービスを高単価で提供したいと考えていると思います。にも関わらず、世の中の多くの会社は、低単価の価格競争で貧乏暇なし経営をしている。
これは、低単価サービスを今すぐ辞めて、今からすぐに高単価サービスへと舵を切らなければいけないのですが、多くの経営者は目の前の売り上げに意識を奪われ、永遠に脱却出来ない状況を招いていることが多くの場合の理由かと思います。
目先の数百万円の利益を捨てられないために、未来の数千万円の利益を失ってるパターンです。見える目先の損失に敏感でありながら、見えない未来の損失を創出している。これでは会社は成長出来ないですし、誰も幸せにはなりません。
例えば、営業マーケティング。
アポイント率や契約率には敏感で、営業マンに叱咤激励をする経営者は多く見かけます。でありながら、きちんとしたマーケティングを行い、徹底した数値管理をしている経営者は少ないように思えます。
アポイント率を5%あげる。契約率を5%あげる。これはすごく大事です。それでも組織には歩留りというものがあります。
そしてそれよりも多くの損失をしているのは、大抵は経営者が手がけている広告、ホームページ、マーケティング導線であることが多いです。営業マンには数字に細かく指示するけれど、自分が作ったマーケティング導線の率が悪い。これは例えば、完成見学会でのアポ率が低い、ホームページからの契約がない、会社の平均契約率が悪いなどに現れるかもしれません。
営業マンという見える損失に目を向ける。でも、そもそものマーケティング導線でのロスという見えない損失には目を向けない。
経営者は、出来る限る起きている見えない損失を早期に発見し、それを改善すること。商品サービス、採用育成、マーケティング、全てにおいて努力する以前に見えない損失が大きすぎることが多くあります。
穴の空いたホースでどんなに水を撒いてもロスは大きいし、バケツリレーをするよりもトラクターで運んだほうが早い。そんな根本的な見えない損失を改善するだけで、売り上げも利益も劇的に改善します。
見えない損失を潰すことで6億円の会社がたった1年で10億円になるということもしばしばです。中小企業のマーケティングや組織には見えない損失が山ほどあります。まずはそこを改善する。それだけで成長へのアクセスはスムーズになるものです。
今日は、新規で多くの経営者の方にお会いさせていただいたのですが、ブログを見られている方が多かったので更新してみました。笑