ー 住宅業界No.1の経営戦略パートナー
地域ビルダーの地域貢献、CSR活動は、
業績に影響を与えるのか?ブランドに影響を与えるのか?
本日は、この問いにアプローチしていきたいと考えています。
まず、結論
CSRは企業の業績を高める
但し、自分たちの活動を説明すること
CSR活動は、企業業績を向上させるという論文もあれば、企業業績には影響はないという論文もあり、CSRの業績関与は二分しています。しかし、事業の成長とCSRを両立させる「経済的価値を創造しながら、社会的ニーズに対応することで社会的価値も創造する」というアプローチがあります。これは、CSV Creating Shared Value といい、「企業が事業を営む地域社会の経済条件や社会状況を改善しながら、みずからの競争力を高める方針とその実行」であり、マイケルポーターが「共通価値の戦略」というハーバードビジネスレビューに発表した論文による概念です。
CSRには2つの大きな効果があります。
1.ステークホルダーからの評価
2.自社の組織強化
ステークホルダーから、その活動が評価されること。及び、自社の経営陣、管理職の知見・視点が高まることで組織が強くなるというものです。
CSR活動を業績につなげた企業と、業績には影響のなかった企業には、1つ大きな差があることがわかっています。それは、「自分たちの活動を説明すること」です。自分たちのCSR活動の目的、活動をしっかりと社会に説明することで初めて、共通価値をつくることができるということがわかっています。きちんとした説明がされて初めて、上記の2つの効果が発揮されます。特に、弊社のご支援させていただくビルダー様では、見事に業績関与、ブランド関与性を発揮しています。
1.ステークホルダーからの評価
求職者から、「**」をしている会社だから、地域の暮らしを豊かにする会社だと思いました。大手ハウスメーカーとは違い、地域の発展する地元ビルダーで仕事をしたかった。という声をいただくことが多くあります。またこういった社会価値を、企業規模や給与より重要視する人材ほど、地域ビルダーにおいては価値創造に貢献し、企業の成長を担ってくれています。
お客様からも、地域のスポーツを応援している。あるいは、「こども工務店」で地域の子供達にものづくりの大切さを伝える、あるいはマルシェなどので全国の量産品ではなく、地域に根付いた食の展開を支援する。といった活動に共鳴してくれた生活者の方が、大手メーカーではなく、地元ビルダーに土地を売りたい。地元ビルダーでリフォームをしたい。といった効果も多く見受けられています。
単に集客イベントとして利用するのではなく、企業姿勢として「地域の暮らしを豊かにする」という思想を持ち、CSR活動を行い、説明を果たすことで、ステークホルダーからの評価をいただき、ブランドをつくり、業績を伸ばすことを可能にします。
2.自社の組織強化
CSR活動には、企業姿勢として「地域の暮らしを豊かにする」という思想を持ち、組織にそれを共有、浸透させることが必要不可欠です。こういった活動理念を共有し、地域における社会課題を認識し、改善活動をすることで、自社経営陣、管理職の事業に対する知見が深まります。また事業者としての視点を高めることで、組織強化の効果が得られ、業績に寄与することもわかっています。
地域ビルダーにとってのCSR活動
そこには大きな2つの意義があります。
①地域社会への循環
地域ビルダーは、地域の生活者の方に支えられてこそ、存在意義を残せます。だからこそ、サスティビナルな地域発展のために、CSR活動を通じての地域貢献が必要ではないでしょうか?こども工務店による、次世代のものづくり意識の醸成。マルシェによる地産地消の推進。などにより、地域社会の発展に寄与することも1つの存在意義となります。
②ブランディング
大手HMと地域ビルダーの違いは地域に根付いた経営。だからこそ、地域への活動を中長期的に持続でき、かつ唯一無二の選ばれる理由をつくることにもなります。地域を愛し、地域に愛される社会課題の解決活動は、自社の存在意義=ブランドをつくることにも貢献します。
・地域ビルダーとして地域に効果的なCSR活動をしたい
・地域ビルダーのCSR活動をしっかり説明したい
・地域ビルダーとしてのビジョン、ミッションを整理したい
・業績と社会課題を両立する戦略を企画実行したい
・地域ブランドを持つビルダーを目指していきたい
というビルダー経営者の方は、お気軽にご相談ください。