中小住宅経営における「競争の戦略」
投稿日:2014年12月09日
「競争の戦略」
人生において読むべき名著と言えば、「7つの習慣」や「人を動かす」、「思考は現実化する」などがありますが、こと経営において多くの経営者があげるのが「ビジョナリーカンパニー」と「競争の戦略」。
縮小していく日本市場においては、パイの奪い合いなので、益々競争が激化する。
特に、中小企業は他社参入の脅威を見ていないけれど、一発で致死状態にされるのがこの参入脅威。
コンビニがコーヒー市場を大きく削ったが、今度はドーナツ市場のシェア90%をもつミスドをセブンイレブンが削りに行く。おそらく、シェア30〜50%は奪えてしまうであろう。
⚫︎参照記事
住宅業界を同じである。2015年の市場予測は新築着工70万戸。当然奪わなければ、生き残れない。
リフォームからの参入。不動産からの参入。隣町からの参入。大手からの参入。
中小企業の戦略は、弱者の戦略であり、ニッチャー戦略、高単価戦略(例えば自然素材)であるが、大手も売り上げを維持成長させるために、取りに来るだろう。
大手ハウスメーカーの自然素材デザイナーズ住宅。カニバリズムがあるので、どこまで来るかはわからないが、もし注力してここをやられたら各地の優良な小さな住宅会社が削られて行く。あるいは新規参入による、あるいは既存企業のドメイン拡大による参入により削りあいは必須命題である。
参入がないのであれば、運がイイ。運に任せた経営は最低。
その時、自分の会社は準備出来ているか。今まで脅威にさらされていなかったがために経営出来ていたが、参入されたがために、売り上げ激減。という状態では、この先絶対に生き残れない。
縮小市場の中でどうすれば、利益を確保出来るか。会社を成長させられるか。
競争の戦略の基礎を知り、対抗策を講じ、中小企業は生き残らなければいけない。その準備は出来ているだろうか。残された時間は多くはない。30棟以下の会社数がどんどん減少している近年。あと1年半で市場シェアを取れない会社は、想像以上の市場からの冷たい風を感じることになってしまうだろう。