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ブランドラインの作り方
1つのブランドを作れば、企業の強さは保てるか?と問われれば、そんなに甘く無いのがビルダー経営だと思います。模倣戦略、エリア拡大戦略により、作られた優位性は簡単に覆すことができます。となると、複数事業(多角化経営)や複数ブランドにより、エリナ内での企業の強さ(エリアシェア率)を高めることが経営者の宿命と言えるのではないでしょうか?
ここ数年、低金利により、地方ブランドビルダーの強さが際立ち、二極化の傾向が強まっています。多角化経営、複数ブランドの確立に重要なことは何か?について本日は言及したいと思います。
アパレル市場においては常識とされていますが、複数ブランドを持つ際には、ローブランドよりも圧倒的にハイブランドの方が優位です。ハイブランドがセカンドラインを立ち上げて成功する確率は、ローブランドがミドル、ハイブランドを立ち上げる確率よりもはるかに成功確率が高いということは数々の事例から明らかとなっています。
ここ数年、弊社クライアントでも平均単価3000万円の企業が、平均単価2000~2500万円のセカンドラインを立ち上げて短期で30~50棟ブランドとする事例が増えています。また、平均単価2000~2500万円のミドルビルダーが、1500~1800万円のローコストブランドを立ち上げ、1~2年で50棟の契約をいただく事例も多くあります。要するに、高いブランドから、そこより低いブランドに進出することは、逆に比べて成功確率が一段と高くなるということです。
ビルダーにとってこの好景気の状況下で、ハイブランドにフラッグシップを持つことは、これから数年間の企業の売り上げや利益、ポジショニングを決定する要因になります。フラッグシップを持ち、その周辺及び、配下ブランドにブランド効果を浸透させることで、企業の潜在能力を最大化することを可能とします。
ハイからローに行く分には、広告、接客、サービス、商品の力を生かすことができますが、ローからミドル、ハイに行くには、その基本レベルがわかりません。要するに、広告から接客、サービス、商品の一貫性を欠き、優れた価値を提供することができないのです。そうなる以上、経営者がそこに覚悟を決め、フラッグシップをつくることで、企業の未来を切り開くことは重要事項となります。実際に経営者が陣頭を切ることで「分譲→注文」、「ローコスト→ミドル注文」を成功させる企業様はたくさんあります。しかし、ここで担当者任せにした会社は、多くの場合、その参入障壁に跳ね返されるという現場の事実を多く見てきました。
2018年、フラッグシップを作り、多角化、複数ライン、他店舗展開で市場シェアを拡大する。ということが最も求められる時期です。100棟ビルダーをつくる、多角化30億円企業をつくる、マルチブランドで20億円を突破する、などなど、ビルダー経営者の才覚を問われる時間です。2018年の成長戦略は明確ですか?まだ行き当たりバッタリ経営にある経営者の方は、他社事例を参考に自社の歩む道を見極める「無料相談会」をご利用ください。