ビジネスにおける天才の倒し方

投稿日:2017年03月30日

4月に向けて新入社員を迎えるにあたって、

「どんな研修をすれば良いの?」とよくいろいろな経営者の方からご相談を受けます。

 

ということで、たまには人材育成について豆知識的なお話を。

 

 
 

社内研修及びクライアント様への研修においては、ビジネスマナー、ビジネス基本スキル、ロジカルシンキング、目標設定、マイルストーン設定、パーソナルブランディング、モデリング、学習方法、思考トレーニングなどなど必要な12項目あるのですが、ビジネスマンとして「成長曲線」を描くために「天才の倒し方」というものを必ずお伝えしています。

 

ビジネスにおいて、現時点では自分より能力で勝る者に対して、努力をすることでそこを越え、高いバリューを発揮することが20代においてすごく重要だと考えています。努力の仕方、目指す姿に対して練習メニューをつくることができる。それが徐々に成長速度の差となる。Y=aX+bのaをどれだけ高めることができるか?それが成長の法則だと思うからです。

 
 
 

天才とは、プロセス無しに「成果」を出せる人であると定義しています。

ものすごいトレーニングをしたわけでもないのに、飛距離のあるホームランを打てる、相手をかわすドリブルができる、誰よりも早く走れる、ヒット商品を作れてしまう。などなど。それが天才だと思います。

 

ゆえに、天才には弱点があります。

 

それは、プロセスを経由して目標地点に行く。という能力を持っていないという点です。一方で凡人にはここにつけ入る隙があります。凡人がゆえに、何かを成し遂げるには、適切なプロセスを経て、努力をして、そこにたどり着く。という考え方を持っているという点です。

 
 

ビジネスにおいてプロであるには、「再現性」が求められます。また、常に「成長(個人の成長・製品のイノベーション)」が求められます。それを実現するには適切なプロセスを求められます。

 

適切なプロセスを経て成長していくためには、ゴールに対して「因数分解」を行い、そこにたどり着くためのStepをつくる能力が求められます。そこにたどり着くまでの練習メニューを組み、努力することが求められます。それができるかどうか?がビジネスマンとしての長い人生の優位性になると思っています。これまで述べ120社以上の採用に携わり、何万人ものビジネスマンの成長を見てきてそれを強く感じています。

 
 

また、成長とは、科学的には「まだつながっていないシナプスをつなぐこと」だと考えています。50mを8秒で走れる人間を車で引っ張り7.5秒で走らせる。体感したことの無い速度で講演セミナーを聞く。今まで戦ったことも無いようなスピードのある選手とスパーリングさせる。読んだことのない物理学の本を読み、新しい知見を得る。未体験のものを体験させ、新しい神経経路をつなぐことでできることを増やす。それが成長です。ゴールに対してそれを積み重ねることで、因数分解したマイルストーンをクリアすること。それがビジネスマンとしての成長スキルだと思います。

 
 

4月に向けて、成長するビジネスマンになる秘訣研修。これは経営者が準備をするものです。新卒採用、中途採用で優秀な人材を採用した後、その人材が自発的に成長する仕掛けの準備をできていますか?それが企業としての競争優位性になります。

 

但し、実は重要な真実が隠れています。

 

それは、「困ったことに才能のある奴ほど、努力をする」という事実です。ということで、優秀な人材を採用する。それが最初であり、すべてである。ということです。優秀な人材を採用したら、優良な研修をしていくという順序が大切になると思います。

2017年3月30日 投稿|     

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