ー 住宅業界No.1の経営戦略パートナー
これまで弊社では、「100棟ビルダーの作り方」という形で地域ビルダーが年間100棟を目指すというコンサルティングサービスを実施していきました。でも、これからは、それではダメだと思っています。
そもそもなぜ、100棟を目指すのか?30棟ではダメなのか?
これは、1店舗30棟が最も危険だからです。
・競合
・人材
・経営効率
の3点からリスクが大きい。30棟くらいになると経営者に油断が生まれます。一方で30棟になると必ず同商圏に、類似サービス(商品)で単価を落として挑んでくる競合が現れます。現れないのは運に生かされている経営であり、遅かれ早かれ必ずきます。その会社が10〜15棟そのサービスシェアを奪うと圧倒いう間に経営が苦しくなります。
あるいは、30棟ビルダーでは、必ず売れているエースという存在がいます。このエースが離職、独立などによって抜けることによるダメージが大きい。また、3、4店舗をやっている会社が同商圏に現れた場合、広告予算の効率、1棟獲得コストの効率上必ずシェアを削られてきます。だから、せめて安定最低領域である、100棟ビルダーを目指す責任が経営者にはあります。
一方で、先日100棟ビルダーの方々にセミナーでお話させていただいたのですが、これからの縮小市場では、100棟でも危うい。市場が縮小する中で大手HMはシェアの維持増加をしており、地域ビルダーのシェアはどんどん削られていきます。ここには公開できませんが、2020年〜2030年にかけて50棟以上のビルダーシェアは、今の2/3まで減少。50棟以下のビルダーのシェアは、今の1/5まで減少します。
市場が縮小して大手HMのシェアが拡大すると、小さな会社ほど存在理由を失います。
八百屋さん、魚屋さん、お肉屋さんは、中堅スーパーにシェアを奪われ、大手ショッピングモールにシェアを奪われました。住宅にもこの経済の基本原理は働いて当たり前です。
とある、3000棟ビルダーの経営者の話を聞く機会がありました。
3000棟ビルダーにとって、100棟ビルダーは、「100棟ビルダーにとっての3棟ビルダー」。そんなところで油断してても一瞬で消えるよ。という話。本当にその通りです。展示場やモデルハウスを構え、広告をがつんと巻くことで一気にシェアを奪い、時間で回収していく。強者にはそんな手段もあるのです。
そんな中、まずは300棟ビルダーを目指そう。
そう考えています。今、弊社のクライアントの中でも、「注文住宅150棟+分譲住宅150棟」、あるいは逆に、「分譲住宅150棟+注文住宅150棟」で県内シェアを2倍にしようという戦略で動いています。
100棟でも生存競争に勝ち残れるか?が問われる中、300棟ビルダーを目指す。
それが2016年の挑戦になります。