住宅業界におけるM&A戦略 M&A動向

投稿日:2017年07月21日

住宅業界におけるM&A戦略

 

これからの住宅業界においては、M&A戦略も重要な経営戦略になると考えております。実際に、弊社にも売却の相談や、買収の相談を数多くいただきます。

 

 

売却希望の理由

 

・後継者不在による、事業売却を利用した事業存続
・相続の都合による、事業売却(例:姉妹への平等分配など)
・選択と集中のため、撤退事業の売薬

 

 

買収希望の理由

 

・他県進出のための、住宅会社の買収(エリア展開を目的)
・他事業進出のための、リフォーム事業・外構事業の買収(多角化展開を目的)
・現事業とのシナジー効果のための事業買収(ミドル層住宅+アッパー層住宅)

 

などです。

 

ここ近年の住宅業界におけるM&Aでは、

 

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パパまるハウス → 桧家ホールディングス
タツミプランニング → 健康コーポレーション
ヘルシーホーム → ナスタ
ハウジングスタッフ → セルコホーム
ゼロ・コーポレーション → 京阪ホールディングス
片瀬建設 → 静岡鉄道
豊栄建設 → ワールドホールディングス

 

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などです。これ以外にも、多々ありますが、住宅会社から住宅会社へのM&Aだけではなく、住宅会社から他業種へのM&A(すなわち住宅業界への進出)なども増えています。住宅業界は、参入障壁の高い業界であり、その障壁があるがゆえのM&Aという意図もあります。

今、低金利政策により、住宅業界の市場環境は「良い」状態にあります。この市場環境が良く決算上も数字の良い経営状況で次の一手を考えたいという経営者の方からの相談を多くいただきます。

 

売却希望の場合、多くのケースは経営者の高齢化です。後継者不在や、相続の都合での事業売却希望、あるいは今後の縮小市場を見据えて住宅事業を売却し、他事業に資源の投下というケースもあります。

 

買収希望の場合は、成長戦略に基づく一手です。リスクヘッジ、事業エリアの拡大を目的とした他県展開。多角化経営を目指して、関連事業への進出を目的としたものなど、いずれも未来を見据えてのタイムベース競争戦略です。人材獲得、企業ブランド、既存顧客など、既存のビジネスモデルを活用することで時間を買い、競合他社より早くポジションを占有し、成長したいという意図があります。

 

後継者不在による事業売却のニーズ
成長戦略に基づく事業展開のニーズ

 

住宅業界のM&Aは、両方からのニーズにより加速化しています。成長戦略としてはタイムベース競争戦略として1つの重要な戦略になってくるのではないでしょうか?売却企業側からしても、経営者のライフプランニング、事業の存続という意味でも重要なマッチングであると考えています。

 

弊社、イノマルコンサルティングでは、住宅事業および、住宅関連事業(不動産・リフォーム・外構など)のM&Aも手がけておりますのでお気軽にご相談ください。

2017年7月21日 投稿|     

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